三菱東京UFJ銀行ニュースリリース

三菱東京UFJ銀行が、2017年3月15日に2000年に設立されたサウジアラビア王国が運営する投資促進機関「サウジアラビア総合投資院(Saudi Arabian General Investment Authority：SAGIA)」とサウジアラビア王国への投資促進協力に関する枠組に構築に合意したと発表した。

サウジアラビア総合投資院は、サウジアラビア王国に拠点設立を考えている国内外の投資家に対して投資許可証を発行し外国投資の誘致を監督しており、サウジアラビアの事業環境の継続的改善や、サウジアラビアの競争力の問題などを管理している機関である。

サウジアラビアは、世界最大級の石油産出量を誇るが、最近では長引く原油安のためにサウジアラビアの経済が改善しないまま進むとサウジアラビアの外貨準備があと5年で底をつくと国際通貨基金IMFが警鐘している。

そんな中、サウジアラビアでは、補助金などの歳出の削減や原油以外の新規事業などの新たな歳入を模索している。その中には世界最大の石油企業「サウジアラムコ」の上場検討も行われており、上場することによって新たな資金調達で新規産業の振興や投資促進により経済成長を見込んでいる。

今回の投資促進協力に関する枠組み構築の合意には、サウジアラビアに進出している日系企業数も多く、現在でも約120企業に達している。今後もサウジアラビアへの進出が加速することが期待されており、投資促進も追い風となる。

三菱東京UFJ銀行では、2017年1月にもサウジアラビア通貨庁から邦銀としては初めてとなるサウジアラビアでの支店設立に係る準備許可を取得している。今後、中東への事業拡大を模索している国内中小企業向けに迅速かつ適切な提案ができるよう今回の合意によりインフラを構築し、より一層質の高いサービスを提供する予定だ。

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