ゆうちょ銀行の国債等担保自動貸付け

国債等担保自動貸付けとは？

銀行では自動貸付けというサービスを提供しているところが大半です。お金を借りる手段として便利な仕組みですが、ゆうちょ銀行では国債を対象にこの自動貸付けを利用できるサービスが提供されています。ゆうちょ銀行の自動貸付けには、他にも財産形成貯金と貯金を担保にしたものが用意されていますが、財形定額貯金や財形年金定額貯金、財形住宅提携貯金を担保にするもの、担保定額貯金もしくは担保定期貯金を担保にするものがそれぞれの自動貸付けの特徴です。国債等担保自動貸付けサービスの場合だと、国債を担保にしてお金を借りられます。

国債とは、日本政府が個人や法人からお金を借りる際に発行する債券のことをいいます。ゆうちょ銀行でこの債券を購入することで、日本政府にお金を貸す形になり、満期を向かえた時点で償還されます。金利が設定されているため、貸し付けた金額や期間に応じてお金が増えます。投資の一種であり、一般的な定期貯金・定期預金などよりも高い金利が設定されているおかげで、効率良く資産運用できるメリットを持っています。

保有中の国債は資産としての価値があります。日本政府が発行するため、会社が発行するものよりも遥かに高い信頼性を持った債券です。価値が高いものを担保にすることで、たくさんのお金を借りられるようになります。ゆうちょ銀行で国債を購入すると、総合口座で管理していく形になります。この国債の額面に対して、決まった金額内のお金を借りられます。対象となる国債は、個人向け国債と利付国債です。今保有中のこれらの国債の額面に対し、80％までの借り入れが可能です。とはいえ、80％以内であればいくらでも借りられるわけではありません。1人につき上限額が決まっており、最高200万円までの貸付です。

借りられる期間は1年間です。ただし、担保となっている国債の償還日が1年以内に訪れる場合、償還日から7営業日前までの期間に設定されます。つまりは、償還日が間近に迫っているタイミングでお金を借りると、急いで返済する義務が生じるということです。あくまでも利用できる権利は国債を保有中であることが、この自動貸付けサービスの特徴です。

借りられる回数に上限はありません。国債を保有している間なら、何度でも利用できます。当然ながら、きちんと期限を守って返済できていることが条件です。お金を借りる際には金利に基づく利息が発生します。基準となる金利は定期貯金のものが利用されますが、お金を借りた時点における預入期間1年の定期貯金の金利に対し、1.70％を加えた金利です。定期貯金の金利がそのまま適用されるわけではないことを覚えておいてください。

利息の計算は日割り計算が利用されます。各種ローンやキャッシングの利息と同じ仕組みです。借りた金額の残高に対して金利を掛け算し、それを365で割り算して返済日までの日数を掛け算すると、利息の金額がわかります。借りている期間が長いほど利息が高くなっていく仕組みですから、お得に借りるにはできるだけ早く返済するようにします。

自動貸付けのサービスですから、窓口や振込の機能を使ってお金を借りるのとは違います。通常貯金の残高がマイナスになった時に、そのマイナス分を自動的にゆうちょ銀行が補充して、借りられるようになります。例えば、通常貯金から公共料金やクレジットカードなどの引き落としがあった際に、残高が引き落とし額に足りていなければ、自動貸付けによって不足分が補われて、返済が滞ることがなくなります。自分自身で通常貯金がマイナスになるようにお金を引き出せば、マイナス分だけ現金を借りられるようにもなります。返済方法は通常貯金にお金を預け入れるだけです。

クレジットカードを失くしてしまったら？

財布の中にキャッシュカードを入れている方が多いと思いますが、不意に財布を盗まれたり、落としてしまった経験もあるかと思います。

そんなときは速やかにゆうちょ銀行のカード紛失センターへ連絡して、キャッシュカードを利用できないように手続きをしましょう。

尚、カードの支払いについての照会については、デビットカードの加盟店へ直接問い合わせが必要となります。

ゆうちょ銀行のカード紛失センター

電話番号：0120-794889
※通話料無料で365日24時間年中無休で連絡が可能です。
※携帯電話やPHS等からも利用できます。ただし、IP電話や一部利用できない場合もあります。