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大垣共立銀行

大垣共立銀行は、ユニークなサービスと話題豊富な施策で注目を集める岐阜県の地方銀行です。東証1部、名称1部に上場しています。岐阜県大垣市に本店のあるこの銀行は、1896年創業で、かつては第一二九国立銀行として設立され、その後安田財閥の傘下に入りました。

戦前に一県一行主義が打ち出され、当時同じく岐阜県内に本拠を置いていた十六銀行との経営統合を打診されましたが、安田財閥化の企業以外とは合併しないとして断固拒否しており、代わって安田銀行との合併を検討しました。この案は資金効率を疑問視した国からの強い圧力に押され、1945年には十六銀行との交渉が開始されることとなりましたが、同時に岐阜空襲により両行が損害を受けたため、交渉は中断、終戦の動乱の中でが合併の話は再開されることなく消滅しました。

終戦後はアメリカ主導のGHQにより財閥の解体が推し進められたため、安田財閥もその例にもれず解体の対象となりました。この年に生え抜きの社長が就任することとなり、安田財閥からは徐々に離れていくこととなりました。その後は経済成長に応じて規模を拡大し、1972年には外国部を設置し、アメリカのニューヨーク支店、欧州のブラッセル支店、中国の上海駐在員事務所を始めとして、その他にもタイ、ベトナムと世界各国へと進出しています。

ちなみに、岐阜県内にはもう一つ十六銀行という地方銀行があり、現在は東海3県でも最大の規模を誇るこちらが第一地銀となっています。当然、大垣共立銀行は十六銀行との競争に立たされていますが、その規模とは裏腹に、大垣共立銀行は高いシェアを持つと同時に地域においても地元の方から高い支持を得ています。

その大きな要因となっているのが、大垣共立銀行が積極的に行ってきた「積極的な県外進出」と「マス・リテール戦略」によるサービスの深度化です。まず、県外進出についてですが、現在では岐阜・愛知・三重・滋賀・東京・大阪に加えて海外拠点と地域銀行有数の県外進出を行っています。

なお、店舗数は岐阜が最も多く、愛知、三重、その他の順に多くなっています。これにより、他県においても知名度を獲得し、県内で十六銀行に抑えられているシェアを補おうとしています。また、大垣銀行最大の特徴ともいえる「マス・リテール戦略」についてですが、よりユニークなサービスで話題を作り、人々に愛される銀行を目指して行こうという方向性が強く読み取れます。

例えば、365日24時間営業の店舗「エブリデープラザ」や平日の15時以降でも利用できる「OKプラザ」などの時間面で顧客に配慮した店舗、「ポポット」と名付けられたドライブスルー専用の店舗、取引店の制約に縛られずに利用できる「OKB Harmony Plaza」、移動型店舗の「スーパーひだ1号」、コンビニのような店舗を目指して作られた「コンビニプラザ半田」、専用喫茶ロビーを持つ「多治見北支店」など支店の種類、そしてユニークさも群を抜いています。

他もそうですが、「ドライブスルー」という概念を取り入れた金融機関の支店は全国初となっています。さらに、大垣共立銀行のドライブスルー店舗はEV専用車に配慮して、充電スタンドも設置してあるなど環境面も考慮されており、力の入れ具合が見て取れます。その他にもユニークな施策があります。

大垣共立銀行ではサービス宣伝のために「OKB3」と呼ばれるアイドルユニットが存在していました。これだけでも話題を集めていましたが、新しく「OKB45」というユニットを既存の女性職員で結成し、注目を集めていました。これは「OKB45」に「OKB3」を足すことで「OKB48」になるという意味合いのようです。

こうした様々な「独自路線」の施策が注目や話題を呼び、地元では高い知名度とともに、前述の顧客配慮に徹底した店づくりやサービス展開も高い評価を得ているため、非常に強い顧客の支持を得ています。また、OKBスタジオやOKBギャラリー、子供向けのOKBランドなど他行には類を見ないようなサービス展開をしており、これらの施策が十六銀行との差として両行の存続に繋がっているとみられています。

さらに、こうした一連の施策は業界からも高い評価を受けており、2005年のダイヤモンド社の調査では「顧客満足度全国1位の銀行」に、2006年の日経新聞の地域金融満足度調査においても首位を獲得しています。また、同様に岐阜県内で展開する十六銀行に対しては大垣共立銀行もライバル視しており、それを表すようなエピソードがあります。

大垣共立銀行は1973年に本店を新築していますが、その際に17階建てで本店を建築しています。17階建てというのは十六銀行の16を超えるという意味が込められているとのことです。なお、1連の施策の効果あって、2015年4月からは岐阜県の指定金融機関となっています。

2016年現在、大垣共立銀行は120年の節目を迎えています。節目となるこの年に掲げる「Very OKB」(Very OK Bank とOgaki Kyoritsu Bankをかけている)を達成するためにどのような戦略を打ち出してくるのか、金融界だけでなく顧客からも注目を集めています。ユニークな戦略と徹底した顧客目線で「ホットなサービスをお届けする」大垣共立銀行の今後が見逃せません!

全国の大垣共立銀行店舗一覧

全国の大垣共立銀行を都道府県別にまとめていますので、それぞれの地域をクリックして確認ください。

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